ベースが完成したので、壁と床も作っていきます。
壁紙や床のベースは、表面の素材によって使い分けていきます。
紙を貼るだけなど、湿気による反りを気にしなくていいなら、ベースは厚紙でも十分ですが、パテを盛ったり塗装したりするなら、厚紙が水分で歪んでしまうので、プラ板などがいいでしょう。
壁や床の厚みの限界は、家具に仕込む磁石の強さによって左右されるので一概には言えませんが、このドールハウスでは3mmを限度として作っていきます。
安価で使い勝手のいい主要材料である3mmや5mmのスチレンボードが使えないという割とシビアな制限ですが、磁石を活かすためには仕方ありません。厚みを増やすということは即ち部屋が狭くなるということでもあるので、縛りプレイだと思ってやってみます。
とりあえず、部屋の中身を早いとこ戻したいので、気に入っていた旧ハウスの仕様をそのまま再現していきます。
まずは床から。
ベースはダイソーのプラ板0.3mm厚を使います。
フローリングは100均マドラーで作成。セリアのこのマドラーがサイズや形状・素材的にお気に入り。
細めなのでミニチュアのスケール感に合うし、薄いので加工しやすく、角の面取りをしていないので詰まった感じの床になります。
意外に思うかもしれませんが、面取りすると床らしくならないんですよね。実寸の床材は面取りしてありますが、その幅はごく僅かで、ミニチュアのスケールに落とし込むと無いも同然のものになります。どうしても面取りしたければ、角を爪で軽く擦るくらいでいいと思います。
プラ板全体に隙間なく両面テープを貼って、染めてカットしたマドラーを違い違いに貼っていきます。
染めはステインでもニスでもお好みで。ただし、貼る前に塗って乾かさないと塗料の水分で膨張して歪みます。
結局塗ってから貼るなら土台は厚紙でもいいのかなと思ったり。
裏の四隅に小さなマグネットを仕込んで固定を試みましたが、4つじゃちょっと足りない感じですね。家具の磁石もあるので、必要ないと言えばないです。
設置。
ちなみにこちらは最初に作った未塗装バージョン。
素材が白樺なので、そのままでもかなりいい雰囲気です。この後塗装したら歪んだので、剥がして貼り付け直したのが先の写真の完成品です。