とりあえずトランク完成。
パーツ作成
素材は取っ手の骨と針金の部分以外、全て紙です。板目表紙という名で売られている、紙が層になってるタイプのものを使いました。無地の工作用紙だと思ってもらえれば。
表面は滑らかで、それを剥がすとちょっと粗めの紙が出てくるので、質感や厚みによって使い分けができます。
カット面も均質で潰れにくいので加工しやすいです。
剥がした紙をワイヤーに巻きつければ太さ自在の丸棒や円形のパーツも作れます。持ち手の支えや裏のキャスターのタイヤはその方法で作っています。
パーツが完成。
持ち手になる骨のパーツは割り箸を削って作りました。粗めの質感が骨にちょうどいいです。
寸法
寸法は、ハンターの身長を基準に画面に定規を当てながら各部の比率を測り、それを1/60スケールに落とし込んでいます。
といっても全てのパーツの寸法を測って切り出しているわけではなく、特に細かいパーツなどは殆ど現物合わせです。
ちなみにこのトランク、オトモと並んでると小さく見えますが、ハンター170cm(仮定)を基準にすると高さ140cmくらいある計算になります。意外とデカいのね。
塗装
パーツを塗装。
今回使ったアクリル絵の具はアムステルダムのアクリリックという商品なのですが、ターナーのアクリルガッシュと比べると下地のカバー力が低くて4回くらい重ね塗りが必要でした。
予定ではもうちょっとイラストっぽい感じでのっぺりした仕上がりにするつもりだったんですが、重ね塗りしすぎて無駄に深みが出てしまった。
質感も樹脂感が出過ぎてあまり好きじゃないんですが、革のトランク(テクスチャの縫い目から推測)としてはまあまあ悪くない仕上がりになったのでとりあえず良し!
筆跡残りやすいのがちょっといただけないけど、用途によってはまあ使いようもあるかな、というのが個人的な感想。
トランク内に描かれたペイントも数回の重ね塗りが必要で辛かった…本当は中の棚部分も外側に同じペイントが施されているんだけど、流石に心が折れて割愛しました。
塗装おまけ話
棚部分の裏側は下から覗き込まないと見えないのですが、セリエナ集会所の受付左側のオトモトランクがちょうど段差の脇にあって、唯一そこだけ下から見えるんですよね。
これね。普段見えない部分だからテクスチャを使いまわしただけで、デザイナーの意図としては、本来そこにペイントは無いんじゃないか。角の継ぎ当ても不自然に途切れてるし…。
そう思い込むことにしました。
仕上がり
支柱の針金を接着し、蓋も蝶番パーツで接着して完成。
後ろから。背面が観察できるのはセリエナ集会所向かって右のトランク。
キャスターも取り付け。今回は見た目の再現度重視なのでがっちり接着しちゃってますが、タイヤが回るようにもできなくはなさそう。
お気に入りの骨パーツ。塗装が難しい。
耳パーツ周りもかなり忠実に仕上げたつもり。
このベルトもお気に入り。
最後に比較。
色味は画面の色を忠実に再現するか悩みましたが、新品はこんな色なんじゃないかな、という想定でちょっと彩度高めの設定です。
中身も作ってみて、浮いてしまうようなら汚せばいいかなと。
次は中のオトモ道具を作っていきます。