一足跳びに塗装完了。
どうですこれ。
かなり渋くていい色に仕上がってる気がするんですけど…!
結局のところ、ブライワックスのウォーターベースウッドダイを取り扱ってるお店が近隣になかったので、ステインはU-OILというものを使ってみました。
シンナーフリーで速乾性。匂いが殆どしないので作業はかなり快適でした。肌にも結構ついちゃったけど荒れるようなこともなく。色もしっかり入るし、カラーバリエーションも豊富です。また、塗装後に拭き取りをするか否かで、木目を活かすことも潰すこともできるようです。
今回は、サンプルを見て一番イメージに近かった「古色ブラック」というカラーを選びました。170mlを1缶と、薄め液300mlを1缶。
まずこれを150円くらいで売ってるスポンジ刷毛を使って塗っていきます。
原液のままだとペンキほどではないですが結構厚く顔料が乗る感じだったので、最初から木目が残る程度に適当に薄めました。希釈率は意識してませんでしたが、最終的にはちょうど全部綺麗に使い切ったので、原液:薄め液=1:2ぐらいだったことになりますかね。
顔料がすぐに沈殿するので、ちょっとずつ混ぜながら塗りました。
塗ったらすぐにウエスで拭き取ります。乾くのが早いので、1枚塗るごとにまめに拭きとるのがいいと思いますね。
でも、もし刷毛あとが残ったまま乾いてしまっても、塗料を染み込ませたスポンジで擦ってやれば消えるのでリカバリはかなり楽でした。
単体で塗った質感は、薄めたポスターカラーとかアクリルガッシュみたいな感じですね。マットで若干粉っぽいような仕上がりです。
で、この上から艶出しでブライワックスを塗っていきます。オリジナルワックスの、色はジャコビアンです。
当初の計画では濃い色のウッドダイに薄い色のワックスを重ねるつもりだったのですが、ワックスの方がおそらく大量に余るだろうと思ったので、残ったワックス単体でも後々着色に使えるよう、濃い色のものにしました。
ウエスに取ってゴシゴシ擦り込んでいきます。U-OILの後だと臭いが強烈。
ワックスを重ねると、色の濃淡がくっきりするのですが、これはU-OILの表面に残った顔料がワックスで落ちるためのようです。
節などの元々ステインで染まりにくい部分の表面に乗ってた顔料が落ちるので、そこは色が薄くなる。
逆に、ステインで染まってる部分にはさらにワックスの色が入っていくので、色がより濃くなって、コントラストが強くなる。
そんな感じに見えます。
この写真なら節の感じが分かりやすいんじゃないかと。右は無垢の状態。
これとかめっちゃ古民家。
U-OIL単体でも「丁寧なDIY」って感じの仕上がりで悪くないんですが、ブライワックスを重ねたとたん一気にグレードが上がりましたね。なんつうか「歴史に磨かれた感」がすごい。
全く計算してなかったけど、この組み合わせ、木目を際立たせたい時にはかなりおすすめかもしれませぬ。
シナベニヤでの比較ですが、上半分がブライワックス単体。左下1/4がU-OIL単体。右下がU-OILにブライワックスを重ねたものです。右下は木目がくっきりしてますよね。
想像を上回る、味のある塗装に仕上がったもんだから興奮を隠せない。
組み立てるのが楽しみです。