次はぶんどり刀と思っていたけど、制作方法を思いついたら早く試したくなったので、予定変更してまもりの大盾を作りました。
多分いちばん難易度高いんじゃないかと。
それが無事完成したので峠を越した気持ちです。
前回はこちら。
最初はこんな感じでグレイスカルピーで作っていたんんですが、もっと素材感と強度を出したかったので、ヒノキ材をベースに作り直しました。
1mm厚のヒノキ板を湿らせ柔らかくし、太めのマーカーに巻きつけてカーブさせながら2枚重ねて接着したものが土台。
デザインナイフで形を彫り出し、エッジの鋭いヤスリで模様を入れていきます。
横の三角のパーツもヒノキ材。2枚重ねになっています。1枚ずつ作って塗装したパーツをワイヤーで取り付けてあります。
多分これを鳴らしてモンスターの注意を引くのでしょう。カスタネットみたいな音がするんじゃないかな、きっと。
上のフサフサは3本どりのレース糸にビーズを通して接着・塗装。
丸いパーツはテディベアの目に使ってるビーズで、筒状のパーツは細い真鍮パイプのビーズパーツをカッターで短く切りました。
ヤスリで縁を丸め、筒をペンチで歪ませた後、ライトモデリングペースト入りのアクリル絵の具で塗装する事で、機械製品っぽさを消しています。
下のフサフサは、芯となるワイヤーに1本どりのレース糸を結び、水溶きボンドで毛羽を抑えつつ、ほどけないように固定しています。
それをさらに別のワイヤー6本で土台に固定。
動画をよく見ると、顎に見える部分は別パーツで揺れる仕組みになっているようですが、後から気づいたので残念ながら反映できませんでした。
裏には持ち手をつけて完成。
比較。あ、模様ミスってる。→後で修正しました。
とにかく塗装が細かくて大変でした。赤いラインとか牙の模様とか。
造形の容易さで言ったらグレイスカルピーが圧倒的に楽なんですが、素材感が出せると説得力や存在感が大きく違ってくるので、木で作り直してよかったと思います。
ミニチュア作成のアプローチって色々あって、ガワの完成度が高ければ素材や作り方は問わない、という人もいれば、素材や制作のプロセスも実物に近づけてこそ、という人もいて、もちろんどちらが正しいとかいう話ではないのですが、個人的には後者のスタンスに憧れます。
ミニチュアフードの器をガラスや陶器で作ったりとか、そういうことがしてみたい。
今回の作り直しもそういうことなのです。
ぶんどり刀も実は既にグレイスカルピーで作ってありますが、これも同様に作り直すつもりです。
こちらへ続く。