洗面所のメタルラックが気に入らない。
引っ越してきた時に前の家から持ってきたラックを仮置きして、結局そのまま10年が経ってしまった。
そもそも棚として向きがおかしいし、用途も適当に割り振っただけなのでいつも雑然としている。洗剤があったり掃除道具があったり入浴剤があったり。
やっぱり洗濯機の上、正面に棚があるのが普通というか、使いやすいはずだよなあと思って色々シミュレートしてみた。
今回は「ディアウォール」を使ってみる。
「ディアウォール」は、縦型の突っ張り棒を支柱として棚を作ることができるパーツで、建築に使われる2×4の規格材にはめ込んで使う。
パーツは2個で1組。上になるパーツにはバネが入っている。これを2×4材の上下にはめ込んで、天井と床の間に突っ張らせて柱にするのだ。
間に渡す棚板は、同じく2×4材だったり丈夫な集成材だったりガラス板だったり、棚受けを工夫することで色々なものが使える。また、棚に限らず、1本だけ立てた柱にフックをつけてギタースタンドにしたり、コートかけを作ったりアイディア次第で色々な展開が可能。
柱を突っ張る場所さえあれば使えて、自由度が高いうえ、壁には一切傷がつかないので、賃貸住まいの人間にとっては非常にありがたい商品だ。天井の高さが違う部屋に引っ越すと使えなくなるが、柱だけ交換すればOKだし、長けりゃ切る、短ければ継ぎ足すという手もある。
今は2×4に限らず1×4から2×6用まで展開しているので、見た目にも凝りやすくなったようです。
今回はこのディアウォールを使って、棚を作って行こうと思う。
まず置くものを決める。
収納を作ったり買ったりする時は、まず収納するものの洗い出しが必要だ。
- タオル(フェイスタオル、バスタオル、ハンドタオル)
- 洗濯洗剤(詰め替えも)
- 洗濯ネット
- 入浴剤
- 旦那のバリカン
- 私のドライヤー
- 風呂上がりに使う基礎化粧品
絶対洗面所じゃないと、というのはこの辺かな。
旦那のバリカンは、いま旦那の自室で充電されているんだけど、洗面所や風呂場で使ってそれを持って歩くから毛があっちこっちに落ちてて気になっている。充電までのすべてを洗面所で完結できればそれもなくなるかなと。
私の方は、髪を入浴後すぐに乾かすように心掛けているので、最近はドライヤーを洗面所に置いているんだけど(以前は部屋で乾かしていた)、できればスキンケアもドライヤー前に洗面所で済ませたいので、この機に一式を置いておける場所を確保したい。
使い勝手をシミュレートしながら設計。
洗濯機の上に棚を作るとなると、一番下の段の高さが自然と決まってしまう。洗濯機のふたと干渉しない高さにする必要があるからだ。
我が家の洗濯機の場合、蓋に干渉せずいちばん低くできるのは棚板の奥行きが30cmのときで、棚の高さは洗濯機の上から30cmの高さになる。これ以上低くしようとすると奥行きが10cm程度になってしまうし、奥行きを広くしようと思ったらもっと高さがないと洗濯機を覗きこむことができなくなる。ドラム式ならもうちょっと低くできるんだろうなあ。
この場合、一段下の棚がだいたい130cmくらいのところに来るようだ。使用頻度の高いタオルを下の段に置きたいので、高さをタオルに必要なだけとると、次の段はそこから30cm上になる。2段目は床から160cm。身長とほぼ同じか。ギリギリだなあ。
もともと作りつけの棚が床から208cmのところにあるので、上の棚から作りつけの棚までが高さ50cm。上にもう1段いけなくもないけど、とりあえずは置くものもないし、2段で考えよう。あまり選択の余地がない感じだけど仕方ない。
丁度奥行き30cmのアイロン台があったので棚板代わりに壁に当ててみた。奥行きが十分かどうかと、上に乗せたものが取りやすいかをチェックして問題なかったので、正確な寸法を割り出して設計図完成。
色々考えて、
- 柱は重量的に1組みで十分
- 柱の向きは倒れにくいよう左右の壁に沿わせる
- 棚板に切り欠きを入れて物が落ちる隙間をなくす
- 棚受けはL字金具でスッキリと
こんな仕様になりました。価格的にもこれが一番安上がりかなと思う。
次の記事では実際に作っていきます。