壁を傷つけずに自由度の高いレイアウトを楽しめる2×4材突っ張りキット、ディアウォール。
先日洗濯機の上に棚を作ったのだけれど、設計時にかなり悩んだ柱の位置と、採寸時ちょっと失敗したなと思ったことについてメモしておきます。
柱の位置
ディアウォールで作る棚は、柱の位置によって大きく以下の2種類に分けられる。
- 左右に柱を立てて間に棚板を渡す方法
- 奥に柱を立て、手前にせり出す棚を作る方法
それぞれの特徴とメリットデメリットを簡単に説明しておく。
左右に柱を立てて間に棚板を渡す方法
公式で紹介されているのは殆どというか多分全てこのタイプ。柱の向きが壁に垂直なので手前に倒れることはまずなさそう。
棚板を広くしたい場合は柱を手前に増やすわけだが、棚板の四隅に柱を立てると棚全体の見た目が箱状に近くなるので、後者の奥に柱を立てるタイプに比べておしゃれ感が足りないと感じる人もいるかもしれない。特に壁の中央の中央に設置することが多いであろうテレビボードなどを作るときは、壁との一体感を損ねるこの形状はあまり歓迎されないようだ。
棚受け金具は専用のものを使うか、省スペースなL字金物が定番。
奥に柱を立て、手前にせり出す棚を作る方法
公式的にはおそらく推奨されていないのではないかと思われる方法。
立てた柱にダボレールを取り付け、棚受金具をセットし棚板をはめる。他には直角三角形の棚受金具を柱に直に取り付ける方法もある。
デメリットは棚の奥側に隙間ができること、唯一倒れる可能性のある方向に荷重がかかることか。
個人的にはテレビボードやPCデスク、ブランド食器の飾り棚など、高価なものを乗せる棚としてはだいぶリスキーな形状だと思う。
実際「ディアウォール 倒れる」で検索すると、作った棚が倒れてしまったり、危うく倒れかけたという報告が見られるので参考にすると良い。
ちなみに公式では、こんな説明になっている。
私の場合は、予算をなるべく抑えたかったため、棚受けがL字金物で済み、柱も2本で済む形状を選びました。
採寸時はディアウォールの縁の厚みも考慮に入れる
私のように、横に柱を立てる方法で決まった幅いっぱいに棚を作る場合は、棚板の寸法出しについてちょっと注意が必要です。
これ、分かりますかね?
柱にしている2×4材と壁との隙間です。
よくよく考えてみれば分かることなのですが、ディアウォールの受け口は箱状になっているので、壁と柱の間には必ず縁の厚み分の隙間が出来るのです。実際に測ってみたところ、片側につき5~6mmの隙間ができるようです。左右で1cmなのでこうなると結構でかいです。
今回私は、棚板を壁幅ぴったりにカットしてもらい、両端に2×4がぴったり収まるサイズの切り欠きを入れてもらっていました。でも本来なら、
- 切り欠きを、隙間の分深く入れてもらう
→棚板の端が壁にぴったり付く - 棚板を隙間×左右分短く切ってもらう
→棚板の端は2×4材の面とぴったり合う
のいずれかでないと、写真のように柱がたわんでしまいます。せっかく綺麗に加工してもらったのがもったいなかったのでそのまま無理やり入れてしまいましたが、たとえばもう30cm上に棚をつけるようなことがあったら、今の寸法では絶対に入りません。
今後注意したいところです。
しかしあれですね、何でもやってみないと分からないことってあるなあと。
まあ私が適当なだけかもしれませんが……。
参考になれば幸いです。