いよいよこのジオラマの肝、錆塗装に取り掛かります。
マシーネンの機体の素材がどんな設定なのか知らないのですが、現代の重機と同じように鉄の前提でやっていきます。
手法は情景師アラーキーさんの「ダイレクトカット」法を参考にさせていただきました。
錆びて捲れた塗装膜の表現 (模型テクニック集) : 情景師アラーキーの ジオラマでショー
アラーキーさんは私がジオラマに興味を持つきっかけとなった方であり、近づきたい目標でもあります。
ペンキのめくれをカッターで造形します。
パーツの端や傷部分から錆びて塗料が剥がれていくはずなので、それを意識しつつ。かつ水がたまる部分の方が錆の侵食が早いかな、とか。
カッターでめくった下をアクリル塗料のハルレッドで濃いめに塗装。もうこれだけでもよだれが出そう。
本体も。
ちょっとミスってハッチ部分を汚してしまったので、マスキング液で養生して塗り直しました。
失敗のリカバリは大変ですが学ぶことが多く、経験値が一気に上がったような気になれます。
機体に降り注いだ雨がどんなふうに流れるか想像しながら、同じくアクリルのクリアオレンジで錆を流していきます。
左に傾いてるので左を強めに。
正面は腕を接着してから微調整する予定。
天辺は水が溜まりそうな部分があったのでそこを広めに塗装。形状が複雑な曲面で、かつ前方と左に傾いているので流れ方も複雑。
背中は我ながらいい出来。流れと滲みがいいバランスだと思う。
パーツを接着してベースに置いてみる。
左脇腹を何発か撃たれて、それが致命傷という設定。
左手はちょっとやり過ぎたかな?この辺は蔦とかで隠れそうなのでまあいいか。
おいおい堪んねえなこの背中。と下卑たおっさん化してしまうくらいにお気に入りの背面。重機にはあまりない感じの曲面なのですごく新鮮。車でもこういう形状はまず見ないですね。
右上の剥がれ部分がいい仕事してる。
今日はとりあえずここまで。
あとはベースが完成してから調整して、最後に艶消し塗装すれば完成かな。