大まかな形ができたので、プラ板で表面を覆っていきます。
プラ板で覆う理由は
- 強度を高める
- 綺麗な平面を出す
- 塗装からスタイロフォームを保護する
の3つです。
発泡スチロールに比べ硬いとはいえ発泡素材には変わりないため、尖ったものをぶつけたりすれば簡単に凹んだり欠けたりしますし、工業製品を再現するには目が粗いし、どんなに綺麗に切っても歪みが発生します。
何より有機溶剤で簡単に溶けてしまうため、ラッカー塗装ができません。
FRPなどでコーティングする方法もあるようですが、細かいディテールの再現には向かないため、プラ板で覆うのがベストと判断しました。
プラ板はセリアの厚み1mmと0.5mmのものを使っています。
タミヤのプラ板と比較しても特に劣っている点は見当たらないですね。厚みのバリエーションが少ないくらいかな?
マットな面のテクスチャが若干粗いですが、今回の用途には逆にこれくらいの方が鋳鉄の雰囲気が出ていいのかも。最終的にはサフがけして塗装するので、違いは気にならないと思います。
正面と手前の面を基準として、そこから作っていきます。
工作用紙で改めて寸法や直角をとりながら型紙を作り、プラ板を切り出します。平面は1mm厚を使い、曲面は0.5mm厚を曲げてから貼り付け、上にもう1枚重ねて貼ります。
土台が歪んでいるところはやすりやカッターで削って修正。プラ板が浮いてしまいそうなところには、一応外壁用のパテを詰めて乾燥させ、補強してあります。
角は後々軽く面取りするので、若干の歪みは無問題。
これで一応表面は覆うことができました。
この辺で一旦実銃に装着して、着脱に問題がないか確認しておきます。
ゲーム内の画像よりはやはりボリュームがあるなあという印象ですが、あらかじめわかっていたことですし、クライアントからもOKが出たので、このまま進めます。