デススト始めました。
トレーラーを見てもどういうゲームなのかいまいちよくわからないまま直前まで予約をためらっていましたが、ノーマン・リーダスとマッツ・ミケルセンに後押しされる形で購入。
恐る恐る蓋を開けてみれば、全身全霊でアメリカ全土を行ったり来たりする命懸けのおつかいゲームだったようです。
主人公はアメリカの復興のために、大陸を横断しながらカイラル通信というゲーム内でのネットワークインフラを建設するのが大きな使命。
その一環だったりついでだったりで、色んな物資を各拠点に配達します。
配達の邪魔をするのは、ミュールと呼ばれる荷物に執着するカルトな集団だったり、「座礁体(BT)」と呼ばれる、人間をこの世ならぬ世界に引きずり込もうとする存在だったり、BTと人間が接触したときに起こる大爆発を利用して、アメリカ復興のための各拠点を潰そうと目論むテロリスト集団だったりする。
主人公はそれらと戦い、あるいはうまく回避しながら、荷物を腐食や破損から守りながら任務を果たしていく。
BTを中心とする世界観にまつわる諸々の謎を追いながら、アメリカの反対側で軟禁されている復興のための重要人物も救わなくちゃいけないしかなり責任重大です。
というのが序盤で判明したストーリーの大枠。
ミステリアスな物語に、ムービーの演出なども映画のようで引き込まれます。
システムは記事のタイトルにもあるように「ガチのおつかいゲーム」というのが個人的な印象です。
ガチなので、荷物の重量や積み方から足運びのバランスまで色々考えることになります。左に踏ん張るとか右に踏ん張るというコマンドまであるのですよ。移動自体がアクションという。
靴の擦り減りやスタミナ管理なんかもあったりして、運ぶことに関してはほんとにガチですね。で、この配達要素がメインで、戦闘やステルスは二次的な要素っぽいです。
面白いなと思ったのは、これ、他のプレイヤーとの「リアルタイムじゃないけど協力プレイ」みたいな部分があるところ。
例えば自分の移動のために川に梯子をつかって簡易的な橋をかけたりするんですが、その橋が他のプレイヤーにも共有される仕組みになっているんです。
他にも、「この先危険」の看板を立てて注意を促したり、他の人が掛けようとしている大きな橋のために資材を提供したり、運びきれない荷物をシェアボックスを使って他のプレイヤーに託したり、そういう「直接じゃないけど繋がってる感」があって、その距離感が個人的には面白いし心地よいと感じました。
FPSのリアルタイム協力プレイみたいな束縛感のあるマルチプレイは苦手な私ですが、こういう協力プレイならマイペースを保てるのでいいですね。
この世界の配達人という職業が実在したら、おそらくこういうコミュニケーションの取り方になるんだろうな、と。
先程「移動自体がアクション」と書きましたが、そういう細かいアクションシステムに脳味噌が慣れてくると、本当に配達人をしているような、不思議なリアリティがあります。
どの層におすすめ、というのはよくわかりませんが、体験してみて損はないかと。
強いて言うなら多分、地道にコツコツマイペースな人にはきっとハマるんじゃないでしょうかね。
気になるのは発売から時間が経ったときに協力プレイの痕跡がどうなるのか、ひたすら蓄積されるのか、ある程度のところでリフレッシュされるのかというところなんですが。
そういうのも見つつ、ちまちま進めていきたいと思います。