実家から持ってきて使っていたホーロー鍋がだいぶ汚くなってしまったので、買い換えることにしました。
写真手前がその鍋です。
風船柄。調べてみたら福島琺瑯という会社のサニーウェア・ポピンズという商品のようです。
私が小学生で台所の手伝いをするようになったときにはすでにあったので、多分もう30年以上は使ってるのかな。正確な製造年は不明ですが、「レトロ風」ではなくガチの昭和モノです。
生まれて初めて家でカレーを作った時に使ったのが、このホーロー鍋なんですよね。
おかげで「カレーや煮物はホーロー鍋」という問答無用の刷り込みがあり、保温性が良く煮込み料理に向いているとか、腐食に強いので料理の保存も可能とか、ホーロー鍋の利点をきちんと知ったのはここ数年の話です。
表は比較的きれいなんですが、中がだいぶ傷んでしまっています。
重曹で洗浄する方法を試しましたが、茶色い汚れは落ちたものの、うっすらグレーがかった汚れは落ちず。
ホーロー独自の艶もなくなっているので、おそらく長年の使用で細かい傷が重なり、ホーローの膜が薄くなっているのかなと。
昔から特に気にも留めずに金属製のおたまを使ってたので、その摩擦のせいかと思われます。
ホーローのかけ直しが出来ないか調べたりもしたのですが、手間や費用的に新しいものを買うのが一番いいようなので、代わりになるものを探しました。
この昭和レトロ鍋の使いやすいところは、樹脂製の持ち手が付いていて、鍋つかみが必要ないこと。
ホーロー鍋で持ち手が樹脂のものって、意外とないみたいです。推測ですがおそらくホーローがけの工程の都合なんでしょうね。
我が家の場合、麺類を茹でるなど熱した鍋を持ち上げる機会が結構多いので、できれば素手で扱いたい。
そのため、同じように持ち手が樹脂製のものを探しました。
で、見つけたのがこちら。
モノトーンで好み。
蓋はお箸が置けるそうです。ふむふむ。
比較するとこんな感じ。若干小さい印象です。
同じ量の水を入れてみるテスト。真っ白すぎて底までの距離感が掴めない。
うーん。
蓋の支え位置が低いのと、蓋の膨らみが殆どないのと、胴の直径が約2cmほど小さいのとで、内容量的には2割減な感じですかね。
レトロ鍋と重ねると、マトリョーシカ並のフィット感でストンと中に収まるくらい。
角煮を作るときは元の鍋でも結構ギリギリの量を作るので、新しい鍋だと足りない予感。豚バラブロックと大根1本と卵4つのお腹満足分量だと完全にアウトだろうなあ。
こっちが3.5リットルで、上に6.3リットルの深型もあるからそっちでもよかったかな?
実は我が家にはもう一つ同じサイズのアルミ鍋がレギュラーとしておりまして。
こいつも少なくとも15年は使っているため、かなりボロボロで買い替え予定。
アルミ製の利点は熱伝導の良さと軽さですが、私のレパートリー的に特に恩恵を感じることもなかったので、この際両方ともホーローにしてしまおうかなと。
そんなことを考えております。
問題は、愛着のあるこのホーロー鍋を捨てられるのかどうか。