今通ってる美容室には10年ほどお世話になっているんだけど、担当の美容師さんが只今産休中。
で、ここ数回は代わりにオーナー美容師さんに髪を切ってもらってます。
他の美容師さんに切ってもらう機会は滅多にないので、たまには冒険も良かろうとふと思いつき、今回は「おまかせします!」で切ってもらいました。
結果。
なんかすんごい良い感じになった。
今までは顔の輪郭隠しでワンレンボブに近いショートにしていたんだけど、全体に段を入れてもらい、顔周りの髪も、ワンレンの雰囲気をぎりぎり残しつつ5cmくらい短めになりました。その結果、前髪は上から落とす感じだったのが横へと流す形に変わっています。
- 面長
- あごがシュッとしてない
- 各パーツが小さく顔面センター気味
この3つがコンプレックスだったんだけど、目の高さくらいにボリュームが行ったら、どれもそんなに気にならなくなったのが驚き。顔の余白もバランスよく隠れてるし、見た目も軽やかだし、ちょっと垢抜けた気がする。
こんなに輪郭出しちゃっても問題ないんだなあ。
エラ周りは隠すものと頑なに思いこんでいたので、それがとにかく意外な発見でした。
言ってしまえばこれといって特徴のない、ほんとに普っ通ぅ~のショートなんだけど、40年近く生きてて初めて「髪型がしっくり来る」という感覚に遭遇した気がします。
パーソナルカラー診断で似合う色に出合ったときみたいな衝撃。
振り返ってみてわかったんですけど、今までの髪型は「自分の好み」をなんとか自分の顔とすり合わせてもらってた感じなので、美容師さんも結構苦戦してたと思うんですよね。
コンサバでちょっとモード寄りな感じが好きなんです、から始まり、パーマは維持が大変なので無しの方向で、前髪はあってしっくり来たことないんでこれも無しがいいなあ、でも顔長いしあご丸いしその辺カバーしたい、輪郭隠せるワンレンボブとか?でも襟足がはねるの嫌なんで短めでおなしゃす!
みたいなね。
まあ実際にこう言ったわけではないんですが、回を重ねてちょっとずつ増えていった要望ポイントたちです。
こうして書き連ねてみると完全に消去法で行き着いた髪型ですね。
色々条件を並べてるけど、きっと美容師さんには私の描く「理想のヘアスタイル」は見えてなかったと思うんですよ。何故かって、私にも見えてなかったから。
「理想がはっきりしないから、とりあえず避けて通りたいところだけはっきりさせた」って感じでした。
うん。もし自分が美容師でこんな面倒なお客さま来たら頭抱えますね。なんかすごい申し訳ない気持ちになってしまった。
それでも、その無茶なすり合わせを毎回きっちりクリアして私の満足いくように仕上げてくれるんだから。そりゃ10年通い続けるわけです。
ああ。どうせまかせるなら、いつもの美容師さんがいる時におまかせすればよかったなあ。
今回うまく行ったのは、10年通い続けた美容院で、私といつもの美容師さんの10年間の試行錯誤を毎回傍から見ていたオーナー氏だったから、なんだと思っています。
日の浅い付き合いの美容師さんでは絶対こうはいかないと思う。
初めて今の美容院に来た時は、ロングヘアーで前髪もありました。で、そこから髪を染めてもらったり、初パーマにも挑戦したり。
長さも色々試したし、披露宴お呼ばれのヘアアレンジもしてもらったし、気まぐれで前髪を切ってもらっては翌月後悔して、「次に私が前髪切りたいって言ったら全力で止めてくださいね」なんてやりとりしてたのもオーナー氏は見てるからね。
通ってる間に服の趣味もだいぶ色々変わって、体型も変わって、仕事も変わって。
それくらい自分をよく知ってくれている、しかもプロの人がいるんだから、やっぱり積極的にその意見を取り入れてみるべきだったなあと。思うわけで。
今考えてみると、今までいつもの美容師さんにおまかせをお願いしなかったのは、多分、万が一失敗した時に気まずくなるのが嫌だったからなのかな?と思います。
やっと当たった安心して任せられる美容師さんなのに、ここに通い難くなったら途方に暮れてしまうから。
あとは、腕のいい美容師さんだから、こちらの要望さえ伝えられれば確実にこなしてくれるだろうという考えから、要望をひねり出すことにばかり気が行ってしまったせいでしょうか。
まあ実際は、中途半端なイメージ(ですらない)しか伝えられず、プロの恩恵を受けるせっかくの機会を、自ら潰してしまっていたわけですが。
そんな感じで今、髪型が似合っていて喜んでる一方で、美容師さんに申し訳なかったなあとちょっと凹んでいるのです。