夏休みも近づいたし、そろそろ怪談の季節ですかね。
私は霊感というものは皆無だし幽霊の存在も全く信じてはいないんですが、時には「もしや…?」と思うこともあります。
時々仕事上がりにふらっと深夜ドライブしに行くんですが、いつも走るコースの折り返し地点に山を抜けるトンネルがありましてですな。そしてそのトンネルを抜けた先に斎場があり、その先を右折して帰ってくるというのが定番となっています。
先日も久しぶりにドライブ行くかと思い立ってそのコースを走っていたんですが、なんかちょっといつもと違うような気がする。
田舎の山道で平日の夜中なので、車も滅多に通りません。道沿いには民家も殆どなくて、広がる田んぼはいつもどおりなはずなんですが、何故か「こんな道だっけ?」と首を傾げたくなる感覚が消えなくて。
結局この違和感の正体は分からずじまいなんですが、まあそれほど気に留めず、お気に入りの曲に合わせて歌いながら、折り返しのトンネルを抜けたわけです。
すると、いつも街灯だけがまばらに点いてる道の先、右側がなんか明るいんですよ。
斎場に明かりが点いている。
同じ位の時間にちょいちょい通る道なんですが、明かりがついてるのは初めて。
珍しいこともあるもんだと思ったのですが、自分の祖母の通夜をその斎場で行った時、泊まり込みで線香の番をしたことを思い出し、きっと今日は通夜でもあるんだろうと、明かりを横目に通り過ぎました。
そのまま先の交差点を右折したその時。
視界の左下にぱっと赤い光が点灯するのが見えました。
助手席のシートベルト警告ランプが点いている。
(この画像は後で撮ったイメージ画像です。んで上のトンネルはフリー素材)
ピンとこない人のために説明しておくと、これは助手席に人が乗ってるけどシートベルトしてない状態の時に点灯する警告ランプです。
誰!?誰が居んの助手席ィィィィ!?
と一瞬動揺しましたが、助手席をよく見たら、置いておいた自分のバッグが横倒しになっているのが見えました。
助手席の自分側に寄せて置いておいたバッグが右折の遠心力で外側に倒れて、おそらく重量センサーがあるであろう辺りにちょうど重い部分が乗っかってただけだったのね。
実際バッグを元の位置に戻したらランプは消えたので別にオカルトでもなんでもなかったんですが、久々にオカルト的な怖さを味わいました。
オカルトね、決して嫌いじゃないんですよ。
私は超能力や宇宙人なども含めたオカルトに関しては、いわゆる「懐疑派」というスタンスで、「実在が客観的に証明されれば信じるけど、今のところ証明されてないから信じていない」という考えです。
超能力、あったら私も欲しいなと思うし、宇宙人は確率的にはいてもおかしくないと思っているし、死んでも霊になってこの世と交信できるのなら旦那や家族と死に別れても寂しくないなと思うし、だから完全否定派ではないのです。
「虫の知らせ」は身近でもよく聞くし、実際私にも経験がある。雰囲気良くない場所でなんだか寒気がする、みたいなのもなんとなくわかる。この辺は今比較的科学に近いところにいると個人的には思っています。
ただの「与太話」から「科学」に昇格するのを待っているんだ。だから脳科学とかにはすごくロマンを感じるのです。
でもね、「私、霊が”視える”んですぅ」とかやたら得意気にアピールしちゃう輩には、真顔で眼科か脳外科か心療内科の受診をおすすめしたい衝動に駆られます。
言わないけどね。