今年の2月に、地元のアナリストさんにお願いして、骨格診断とパーソナルカラー診断を受けてきました。
骨格診断は飲み込めてきたけど、カラーの方は理解がいまひとつ
そこから半年ちょっと、骨格ストレートの「似合う」という感覚が身についてきて、似合うアイテムや着こなし方もだいぶ掴めてきました。
しかしパーソナルカラーの方はというとさっぱりで、似合わない色を避けることはできるようになったものの、「似合う=ハマる」という感覚をいまいち掴めずにいました。
元の好みとのギャップに抵抗を感じる
元々色を使ったファッションが苦手で、コーデはモノトーンばかり。たまに差し色に使うのはウィンターさん寄りのパキッとした強い色が中心。コントラスト強めでエッジの効いた、モード寄りのコーデが好きだったんです。
診断で「サマーはソフトでエレガントな雰囲気の色が似合うよ」と教わっても、好みとはかけ離れたように感じるその方向性に若干の抵抗もあり、サマーの「似合う」追究にはあまり身が入らなかったように思います。
結果、似合わない色を避ける程度でしか診断を活かせていなかった
診断で、イエローベースの色を避けることはできるようになりました。もちろんそれだけでも今までに比べれば大きな進歩。かなり服選びはしやすくなりました。
でも、その進歩で満足して、ベストカラーの服を見つけるところまでは辿り着けていませんでした。
そもそも骨格ストレートに似合う服自体が少ないので、そちらに気をとられてしまっていたことも大きな理由です。
- イエローベースの色ではないものを手に取る
- 骨格ストレートに合う形かどうか判断する
- 試着して形やサイズ感がOKなら合格
服を探す手順がこんな感じに簡略化されて、ウィンターもサマーもごっちゃになっていたように思います。
ある一枚のシャツとの出会いが「似合う」を思い出させてくれた
古着屋で出会った、バナーバレットのシャツ
そんな私に、最近、サマーの「似合う」を実感できる出来事がありました。
それがこのシャツとの出会い。
東京古着で見つけたバナーバレットのシャツ。
試着前はそれほど期待してはいなかった
最初は素材と形だけを見て試着候補に入れました。
ちょっと前に買った無印の洗いざらしシャツで、パリッとした素材がよく似合うとわかった。
じゃあそれより薄手だけど硬めに感じるこの素材だったらどんな感じかな?形も襟が小さめでいい感じだし、着てみて良さそうだったらコーデ考えてみて、使えそうなら金曜の値下げを待ってみるか。そんな感覚。
色については「似合わない色ではないし、持ってるシャツとも被らないのでとりあえずOK」程度で特に意識はしていませんでした。
言ってみれば、見ただけで骨格ストレートに似合うシャツだと判断できたかどうか、その確認のための試着のつもりでした。
ところが。
試着して鏡を見た瞬間には、このシャツは絶対買う!と決意していました。
ベストカラーがハマったときの衝撃
このナルシストが!と思われるのを恐れず書きますが、この時、あまりの「ハマり具合」に、しばし自分の姿に目を奪われてしまったんです。
その時の写真がこれ。
ぎっくり腰の通院帰りで腰にさらしをガッチガチに巻いてるのでちょっと不格好ですが。
他の人の目にはどう映るのか分かりませんが、似合ってるんです。これ。すごく。
髪の色や、サマーらしく完成に近づいてきたメイクにもすごくマッチしている。形や素材が骨格ストレート的に正解だったことも相まって、しばし腰の痛みも忘れるほどでした。
思いこみが働いて色をきちんと見られていなかった
このシャツ、ぱっと見「ありふれた水色のシャツ」に見えますよね。
この時私の中には「水色=ワイシャツの色」という刷り込みがあったんだと思います。万人向けの色、目立たない色、主張しない色、冴えない色、無難な色。
「シャツ」だから余計にその印象が強く起こっていたのかもしれません。もしこれがカットソーだったら、もっと偏見なく色だけを見ることができたかも。
すっかり忘れていたけど、実はベストカラーだった
というのも実はこの色、診断の時に合わせてもらった中でいちばん気に入った色だったんです。上の記事にも書きましたが、鏡で見た時の「似合う」感じが忘れられずに、診断後にその足でモールに行って、似た色のストールを見つけて買ってきた、ズバリその色。
下がそのストール。微細な違いはあれど、かなり近い色です。
この瞬間、頭の中で、半年前にカラー診断でスカイブルーのドレープを合わせてもらったときの「似合う色ってこういうことなんだ!」という感覚がぱっとよみがえり、パズルのピースが填まるときのぱちっという小気味の良い音が響きました。
下に履いてたのがオフホワイトのデニムだったのも良かったんだと思います。もしこれを黒いデニムの時に試着していたら、ここまでの感動はなかったかもしれません。ウィンターカラーの黒の強さに負けて、このシャツの色の良さに気付かなかったかも。
…とまあこんな感じで、このシャツをクローゼットに迎えることになりました。買ってまだ10日程ですが、大活躍しています。
「似合う」が分かると、「似合わない」も見えてくる
黒の強さが理解できてきた
今私の中で一番アツいコーデです。
買った時と同じく、白デニムと合わせるのがお気に入りなのですが、こうしてみると黒の主張がちょっと気になってきます。
顔から離れているとはいえ、シャツとデニムの作るソフトな雰囲気にはちょっと強く感じます。
ベルトも時計もパンプスもマットな質感でそれほど黒々はしていないのですが、この淡い色の中にいるとポツポツと目立ってしまう。メリハリと考えれば悪くはないのですが、「アクセント」と言えるギリギリのところのように思います。
ベースが揃うと小物のイメージが簡単に湧いてくる
例えばこのパンプスが濃度50%くらいのグレーだったら、もしくはちょっと白の混じったようなネイビーだったら、あるいは彩度低めのココアブラウンだったら…?
時計がマットなシルバーだったら…?
ベルトが優しい雰囲気のブラウンだったら、それともブルーグリーンやネイビーだったら…?
もっと目に心地よい感じになるんじゃないか。そんな風に思います。
ようやく飲み込めた「サマーのテイスト」
今まで「コーデにメリハリやアクセントは必須!」と思い込んで、その部分を締め色の黒に頼り切っていたんだなあと。
サマーの似合う「ソフトな雰囲気」というのは、「アイテムの色が濃過ぎない」ことだけじゃなく、「全体のメリハリが強すぎない」「アクセントも控えめに」ということなんだ。
多分診断でもこんな事を言われたはずなんですが、それが半年経った今、ようやく私の心の底に着地したようです。
やっぱ自分で実践してきちんと理解しないと駄目なのね。
今後はこの出会いを大切に、サマーのスタイルをブラッシュアップしていきたいと思います。
おまけ
サマーなカラーの画像をいっぱい集めてみた。
デスクトップに「サマー」フォルダを作って、いい色の画像をぽんぽん放り込んでいます。
一覧を眺めると、ふわっと優しく、でもスキッと爽やかな風が吹き抜ける感覚を覚えます。
これがサマーの色が周囲に与える印象なのね。
そう考えると、ちょっと抵抗があったサマーのイメージも悪くない。いや、むしろ今まで憧れていたウィンターの「馴れ合いや曖昧さを嫌うようなキリッとカッコいい雰囲気」よりも、こっちの方が自分が望んでたイメージに近いんじゃないか?そんな気すらしてきます。
今はこの目に心地よい感じを心に刻みつけて、今後のファッションに活かしたいと思います。