ドラッグストアをウロウロしていたらこんなものを発見。
シリコンパフですって。
パッケージの謳い文句はこう。
- 水洗いOKなので何度も使えて衛生的。
- ファンデーションが浸みこまないから少量で済むため経済的。
- 柔軟な素材で細かい部分まで均一にむらなく仕上がる。
- クリームタイプのものならファンデーションでもチークでも乳液でもなんでも使える。
いやでもこれ絶対微妙だと思うんだけど。
「周りのフィルムは」云々書いてあるところをみると、水着に入れるシリコンパッドと同じような感じでしょ?ビニールの手袋はめて手で塗るのと大して変わらない気がするんだけどどうなんだ。それともなんかメイク用に特殊な加工がされてるのかしらん。でも安いしなあ。
パッケージの説明書きをみただけで既に「ちょっとアレだな」と思ったのですが、300円だし、もしかしたら何か新しい発見があるかもしれないし、話のタネにはいいかなと思い、買ってみることにしました。
帰宅後さっそく開封。
うん、予想通り。
シリコンを薄いフィルムでパウチした、アレですね、靴のインソールだこれ。
固っ。分厚く弾力があります。曲げると写真のようにシワが寄る。もう不安しかない。
塗ってみましょう。
クリームファンデを手に出して…
伸ばします。比較として、右半分はシリコンパフ、左半分は一般的なスポンジパフで伸ばしました。確かに伸びのよさはシリコンパフ圧勝です。少量でOKという謳い文句には偽りなし。まあ当然か。
でも表面が平らなので肌理の中までファンデが入って行きません。
写真は分かりやすいよう、別の肌理の粗いところに塗ってます。凹凸の凸の部分にだけ乗ってる状態。スポンジだと表面の凸凹が肌理に入り込んでくれますが、シリコンパフでは無理ですね。ケーキにクリームを塗るくらいの勢いで厚塗りするなら、表面は平らに仕上がっていいかもしれませんが、如何せん化粧ですからね。(歌舞伎の白粉とかならありか…?)
しょうがないのでシリコンパフで伸ばした方をスポンジで馴染ませて仕上げました。
この使い方なら少量で広くのばせて、仕上がりも綺麗。
左半分のスポンジの方は、最初のワンタッチで大部分がスポンジに持っていかれてしまったため、右半分よりファンデが行き渡らずに若干色が濃いのがわかります。
実際の利点
- 手を汚さずに、少量を広範囲に伸ばせる。
- 洗浄は楽(ただしスポンジ必須なので手間軽減にはならない)
と、こんな結論になりました。
顔でもやってみましたが、謳い文句ほど小回りは利かないです。目や鼻の周りなど細かいところは塗り残しが出るし、肌理の中まで均一に仕上げるのは無理なので、結局スポンジを使わざるを得ません。「細かい部分まで均一に~」だけは認めることはできませんでした。
最初の伸びの良さだけはなかなかありがたいですが、それなら手で伸ばしてスポンジで仕上げる方が楽かと。まあでもスポンジと併用前提で使うならありかと思います。使用するファンデの量に慣れるのが難しいかも。特にプッシュボトルのファンデの場合、適量の調整が難しいと思います。
いっそシリコンぺらっぺらの方が使いやすいんじゃないか?という気がしますがどうなんですかね。
個人的には、もう使うことはないでしょう。
その後のシリコンパフ
私の中では使えない子に認定されたので、さよならします。
いっそのこと靴の中に敷いてやろうかとも思いましたが、一個しかないので却下。
処分ついでに、中身がどうなっているか、ハサミで切って確認してみました。
見た目寒天。めっちゃ吸着力あります。べたべたはしない。キーボードの埃とかよく吸いつけてくれますね。
余談。
使ってみてからあまりの残念さにびっくりしてクチコミを調べてみましたが、賛否両輪のようですね。伸びの良さと洗いやすさの2点に関しては万人が認めるところのようです。細かいところや厚みの仕上がりに関しては人それぞれのようで、指とかスポンジとかでカバーできるからこっちの方がいい!っていう人も多いようです。
気になる人は試してみてもいいと思います。