前回からの続き。今回は画像がかなり多いので重かったらすみません。
- 診断で教えてもらったTシャツ選びのポイント。
- ポイントを実感するためのフィッティング
- 手持ちのTシャツをポイントにしたがってフィッティングしてみる。
- ブージュルード 白ロゴT:着幅45cm/裄丈54cm/着丈51cm
- UT 黒T:着幅46cm/裄61丈cm/着丈55cm
- GAP ネイビーT:着幅42cm/裄丈58cm/着丈60cm
- MAOMAO テッドT:着幅44cm/裄丈72cm/着丈56cm
- STARSTAR 薔薇T:着幅43cm/裄丈73cm/着丈61cm
- BLUETO 水彩T:着幅45cm/裄丈68cm/着丈61cm
- UT ミスメンT:着幅43cm/裄丈64cm/着丈58cm
- Double Focus 赤ロゴT:着幅46cm/裄丈66cm/着丈60cm
- and it スカーフプリントT:着幅46cm/裄丈59cm/着丈59cm
- UT グリーンロゴT:着幅46cm/裄53丈cm/着丈60cm
- EMSEXCITE 細身ロゴT:着幅37cm/裄丈59cm/着丈63cm
- SURE イーグルプリントしわT:着幅38cm/裄51丈cm/着丈62cm
- ブランド不明 シフォンカットソー:着幅約50cm/裄丈64cm/62着丈cm
- →【2.仮説編】へ続きます。
診断で教えてもらったTシャツ選びのポイント。
以前から、Tシャツはどれを買ってもなんかしっくりこなくて悩んでいたので、診断の時に相談してみた。そこで教えてもらったポイントがこちら。
Vネックが基本、ラウンドネックなら鎖骨を見せる
Vネックの直線的なラインと、みぞおちへと向かうベクトルが重要。骨格ストレートは首が太く短い傾向のため、首を長く見せる効果もあり。ラウンドネックなら詰まって見えないよう鎖骨は必ず見せる。プラス、アクセサリーなどでみぞおちへのベクトルを作る。
マチは細いものを選ぶ
シンプルでクラス感があることが大切なので、マチがリブのものはNG。マチも極力細いものをチョイスすること。
素材はカットソー寄りのもの
ある程度厚みとハリがあり、肉感を拾わない素材。そして透けないもの。
ウエストがシェイプされているもの
胸にボリュームがあるので、ウエストが絞られていないと胸のボリュームがそのまま胴に下りてくるため太って見えてしまう。
余計な装飾がないもの
シンプルに。フリルやギャザーはそこにボリュームが出てしまうのでNG。
丈はボトムのボタンひとつ下、腰のハリの上あたり
みぞおち重心を維持するためと、ヒップから太ももにかけてのハリを強調しないよう、その少し上で切るのがベスト。
袖はフレンチとドルマンはNG
腕の上部に筋肉のハリがあるため、フレンチだとそれが強調されて太く見えてしまう。極端なドルマンは胴のフィット感に影響が出るのであまりよろしくない。
…と、これが骨格ストレートの基本となるようです。
この試着編では、手持ちのTシャツを使って、このポイントに沿うものと沿わないものの違いを見つつ、ベストなバランスを探していきます。
ポイントを実感するためのフィッティング
実験台となるTシャツがこちら。部屋着用の何のこだわりもないTシャツですが、
- 首の開きが広く、マチがフラットで柔らかく目立たないので、つまんでVネックの確認ができる
- 肩の切り替えがないので、Vネックや着幅の確認時に影響が出にくい
ということで実験台に選ばれました。丈はそのままではどう見ても長過ぎるので、ウエストをフロントだけインした状態を基本としてフィッティングしていきます。
Vネックの幅
襟ぐりの中心をヘアピンでつまんでVにした状態で、襟ぐりの幅をずらしながら見ていきます。
広い←真ん中→狭い。広過ぎると胴が太く見え、狭過ぎると肩幅が広く、腕が太く見える模様(引っ張られて袖の長さが変わっている影響もあるので、袖はあまり見ないように)。
Vの上端は「肩と首の付け根の真ん中くらい」がよさそうです。襟ぐり幅は直線でとって18~20cmくらい。ちなみに首の幅は11cm、肩幅は36cmでした。
Vネックの深さ
上記で出たベストなVネック幅を基準に、今度は深さを見ていきます。
鎖骨の中心から測って、9cm、6.5cm、4cm、2cm。フィッティングでしわが出ちゃってますが、シルエットだけを見ていきます。
9cmはちょっと深いかな。写真では良さそうですが、これは静止しているからで、よほど固い生地でないと動きでラインが乱れて、ちょっとだらしない印象になってしまいます。シャツならこれくらいの深さが綺麗かも。
6.5cm(指4本分)は綺麗なV。直角より若干鋭角。Vの先が丁度脇の付け根と同じ高さになります。
そこから浅くなると、胴のボリュームが目立ってよろしくない感じ。
左から2枚目の6.5cm前後がベストでしょうかね。
着幅
着幅は、バスト部分を基準に見ていきます。
まずは方法から。脇の縫い目同士を合わせて畳み、Tシャツを左右から潰した形状で平置きします。この状態で脇の付け根の部分を測ります。このTシャツの場合55cmなので、バスト部分の実寸は2倍の110cmということになります。ここから、背中の部分をクリップや洗濯バサミでつまみ、着幅を狭めながら比較していきます。
後ろ身頃だけを詰めていくこの方法では、狭めるにつれて脇の縫い目が背中側へ回ってしまうため、袖や肩周りのフィット感にかなり影響が出ます。なので本当は脇の部分を縫って狭めていきたいところなのですが、素人の簡易フィッティングではこれが限界でした。
着幅で一番シルエットに影響が出るのはやはりバスト部分だと思うので、今回はこれで行きます。
左から着幅110cm(そのまま)、100cm、92cm、86cm(ほぼヌードサイズ)、82cm。
バストトップが、Tシャツブラの上から測って85cm。なので、右から2番目がヌードサイズに近いフィット感になります。バストトップに押されて、若干横向きにしわが出ているので、もうちょっと広くてもよさそう。真ん中の92cmでは余裕があり過ぎる感じでしょうか。「88~90cm前後」がよさそうですね。
ヌードサイズ以下になると、胸の間の横しわがどんどん目立ちます。逆に若干ゆるめだとそれほど悪くないように見えるのはナチュラルMIXなせいなんでしょうか?
袖丈
肩の切り替えがないので、肩幅36cmを測ったポイントから袖口までを袖丈として書いています。
左から14cm、11cm、7cm、4cm。二の腕が外に膨らんでいるので、右に行くにつれてそれが目立ってきます。かといって長ければいいかというとそうでもなく。長過ぎるとバストトップの位置まで下がって見えて、肩からバストトップあたりのボリュームが目立ってしまうようです。袖口の高さは、「バストトップの高さ~ちょっと上くらい」がいいようですね。写真で言うと1枚目と2枚目の間くらい。
「袖口がどの高さにくるのか」を見たいので、袖丈単体で見てもあまり意味はありません。肩切り替えの位置に左右されるからです。「袖口がどの高さにくるのか」は「裄丈」というものが関係してきます。
正確な「裄丈」は「左袖口ー左ショルダーポイントーバックネックポイントー右ショルダーポイントー右袖口」を測っていくものです(写真左)。今回ネットで探すにあたっては、平置き寸が基準になるので、平置き寸法の「袖丈+肩幅+袖丈」を便宜上の裄丈として見ていくことにしました(写真右)。
※採寸に関しては、こちらのサイトの説明が分かりやすいです。
袖口幅
19cm、17cm、15cm、13cm(ほぼヌードサイズ)。
腕周りは25cmでした。袖周りは難しいですね。シルエット的には左から2番目の17cmがベストでしょうか。細くなると腕の太さが目立ち、太すぎると袖口のラインが歪みます。正面からのシルエットで見て、「袖口幅:腕の太さ=4~5:3」くらいでしょうか。
着丈
着丈に関しては実験台Tシャツだと長過ぎて調節が難しいので、メジャーで確認しています。
「ボトムのボタンひとつ下、腰のハリの上くらい」というのが背中側でどの高さになるのか確認し、首の後ろの付け根の骨からそのポイントまでをメジャーで測ります。
私の場合は53cm。これが最低ラインになります。これより短いとどうしようもない。
アラフォー的に、動いてお腹や腰が見えるのは避けたいので、履きが浅めのボトムを履いてしゃがみ、足の間を覗きこむように首も背中もめいっぱい丸めながら、何センチあれば腰が見えないかを測ります。
私の場合、67cmあれば安心な模様。これが長さのMAXになります。これ以上は不要な丈。
さらに、日常で起こりうる範囲の背中の丸め具合でも測ってみて、妥協ポイントを探ります。
これは61cmでした。
前はインで調節できますし、丈詰めもよほど特殊な形状でない限りなんとかなるので、むしろ長めに見ておく方がいいかもしれません。
「上着のインナーとしてインせず着るなら53cm。前イン前提なら61cm~67cm」という感じでしょうか。
今回は1枚で着る夏Tシャツなので、後者で行きます。
手持ちのTシャツをポイントにしたがってフィッティングしてみる。
上記を元に、手持ちのTシャツを調節してみました。あくまで鏡で見るだけなので、内側に折り込んだり、背中をつまんだりと、簡易なフィッティングです。
1枚目がそのまま着用したもの、2枚目がフィッティングしたもの。最後に平置き写真を載せています。平置きの寸法も載せました。
※「裄丈」の表記については、袖丈の項で触れた、平置き寸法の「袖丈+肩幅+袖丈」を便宜上の裄丈として記載しています。
ブージュルード 白ロゴT:着幅45cm/裄丈54cm/着丈51cm
Vネックにつまんでみた。袖は若干長くてもいいのかもしれない。生地は薄めで透けます。古着屋で買ったが、その後奇跡的に色違いのネイビーも見つけることが出来たので購入した。ネイビーは透け感がないのでいい感じ。白もインナーに気をつければぎりぎり許容範囲か。
下の記事でも紹介。背中がシフォン切り替えになっています。
UT 黒T:着幅46cm/裄61丈cm/着丈55cm
Vネック化&袖口を2cm詰め。ずっとしまいっぱなしだったけど、何気にかなり理想に近いフィット感かも。Vネック化しなくても、襟ぐり幅と深さが理想ドンピシャなので違和感なし。袖口が広過ぎて外側に縦にしわが入るので少し詰めてみようか。お直し候補。
GAP ネイビーT:着幅42cm/裄丈58cm/着丈60cm
Vネック深さを2cm浅く。新品で買った時はもっとぴしっとしてたんだけど、洗濯するうちに伸びたりよれたりが激しい。素材も洗濯したら全体的に伸びが良くなってしまい、ちょっとだらしない感じ。肌触りはとてもいいんだけど。
MAOMAO テッドT:着幅44cm/裄丈72cm/着丈56cm
Vネック化と、袖丈を3cm詰め。襟ぐりが詰まってるのはどうしようもないけど、袖丈だけでも結構印象変わる。もうちょい短くしてもよかったか。袖が長いので肩が引っ張られて縦にしわが出ているけど、短くすると少しマシになる。お直し候補。プリントの四角が31cm×34cmなんだけど、一回り小さいといいかも。20cm×25cmくらいとか。正面から見て余白がある方が、身体の丸みが出なくてよさそう。
STARSTAR 薔薇T:着幅43cm/裄丈73cm/着丈61cm
Vネック化&袖丈4cm詰め。襟ぐりが浅いのと袖が長いのでバスト上部が膨れて見える。袖を短くすると結構マシになった。着幅はいい感じ。インの具合で軽くウエストシェイプにしてあげてればさらにいいかも。柄違いを持ってるので両方ともお直し候補。
だいぶ前に買ったこともあり、売り切れでした。参考まで。
BLUETO 水彩T:着幅45cm/裄丈68cm/着丈61cm
袖丈3cm詰め、袖口2cm詰め。Vネック化もしてみたがうまくいかなかった。かなり着倒したので生地が薄くなってきた。一応お直し候補だけど、肩切り替えなしのため、単純に袖の筒を詰めればいい感じではないので、うまくできるかわからない。
こちらも品切れ。デニムブランドのTシャツです。上のTシャツと同じお店です。
UT ミスメンT:着幅43cm/裄丈64cm/着丈58cm
Vネック化と、袖丈2cm詰め。ミスターストロング可愛さと、いいグレーに惹かれて買った。着幅・袖丈等はそのままでもほぼ問題なし。襟ぐりが広げられればいいんだけどなあ。プリント範囲は20cm×34cm。ちょうどいい感じです。
Double Focus 赤ロゴT:着幅46cm/裄丈66cm/着丈60cm
Vネック化と、着幅3cm詰め。裾が広がっているので、背中も10cmくらいつまんである。袖をもう少し短く細くしてもよかったかも。これもプリント範囲が広め。
and it スカーフプリントT:着幅46cm/裄丈59cm/着丈59cm
着幅3cm詰め、袖口3cm詰め。Vネック化はうまくいかなかったが、プリントがV字型なのでそれに助けられて悪くない感じになってるのが特筆すべきところか。こういう補正もありってことで。面白い。
在庫はありますが、プリント柄が変更になっている模様。
UT グリーンロゴT:着幅46cm/裄53丈cm/着丈60cm
袖口3cm詰め、着幅4cm詰め。ドルマンフレンチ袖とでもいうのか。確かに腕の太さが目立つ。
EMSEXCITE 細身ロゴT:着幅37cm/裄丈59cm/着丈63cm
ぴっちぴちでフィッティングしようがない。昔買った時は腕とかもう少しやせていたので何とかなっていた。ロゴの感じが好きで捨てられなかったがこれではどうしようもないのでいい加減捨てようと思う。首と袖のマチが太いのとちょっと伸びてるせいでおっちゃんの下着感が半端ない。透けてるしね。骨格ストレートの駄目なお手本みたいです。
SURE イーグルプリントしわT:着幅38cm/裄51丈cm/着丈62cm
これもフィッティングしようがない感じの子。細身過ぎるのと、袖が短過ぎる。あと、しわ素材はやっぱりだめなんだなー。色とプリントはお気に入り。浅草かどこかのセレクトショップだった気が。
ブランド不明 シフォンカットソー:着幅約50cm/裄丈64cm/62着丈cm
Tシャツではなく完全にカットソーだけど参考に載せてみた。かなりお気に入りで黒も持ってる。白がだいぶくすんできたのでそのうち違う色に染めてみたい。
こんな感じで試着編は終了。撮影にあたって鏡の位置を変えるなど部屋のプチ模様替えまでしてしまった。疲れたわ。